
(一社)全国古家再生推進協議会 理事長 大熊重之です。
空き家投資に興味を持たれたあなたは今、インターネットや書籍で情報を集めていることでしょう。しかし、ここで一つ、最も重要な警告をしておかなければなりません。
ネット上にあふれる情報は、その多くが「机上の空論」です。
「高利回り保証」「不労所得」といった甘い言葉の裏側には、現場を知らない情報、再現性の低いノウハウ、そして大きなリスクが潜んでいます。知識だけを詰め込んでも、それは頭でっかちになっただけで、一歩も前に進めません。
私自身、塗装業の経営者からスタートし、空き家投資でグループ売上6.4億円(2023年時点)の企業グループを築き上げ、今や全国20,280名の会員と累計2,467棟の再生実績を持つ協議会を率いる立場となりました。私の成功は、机上の知識ではなく、「現場で足を動かして稼いだ、質の高い情報」に支えられています。
この記事では、空き家投資で失敗しないために、成功大家たちが実践する「情報収集の全技術」を、私の実体験と協議会の知見を交えて、徹底的に解説します。この記事を最後まで読めば、あなたは情報の洪水に溺れることなく、「儲かる物件」だけを掴むための実践的なロードマップを手に入れることができるでしょう。
さあ、机上の空論はもう終わりにしましょう。
目次
(一社)全国古家再生推進協議会 理事長からのメッセージ:机上の空論が通用しない理由
情報の「洪水」と「迷子」になる初心者たち
今の時代、空き家投資に関する情報は、検索すればいくらでも出てきます。ブログ、YouTube、SNS、電子書籍。情報が手に入りやすいのは良いことですが、同時に危険もはらんでいます。
多くの初心者は、情報の「洪水」の中で立ち止まり、「迷子」になってしまいます。ある記事では「地方はダメだ」と言い、別の記事では「地方こそ宝の山だ」と主張する。ある人は「フルローンを組め」と言い、私は「無借金が基本だ」と説く。
どちらが正しいか? 答えは、「どちらも正しいが、あなたの状況に合致しないかもしれない」ということです。ネット情報は、誰かの成功事例であるかもしれませんが、あなたの地域、あなたの資金力、あなたのスキルレベルにそのまま当てはめられるとは限りません。
頭でっかちになり、知識だけが増えて行動に移せない状態、これこそが私が言う「机上の空論」です。
私たち協議会の実績(2,467棟)が語る「実践知」の重要性
私が率いる一般社団法人全国古家再生推進協議会は、単なる勉強会ではありません。2025年10月20日時点で会員数20,280名、再生実績2,467棟を誇る、空き家再生業界のリーディングカンパニーです。
私自身の著書『地方は宝の山! リスクを極限まで抑えて儲ける「空き家・古家」不動産投資』でも繰り返し強調しているのは、「実践知」の重要性です。
【著書からの学び】
協議会の会員の多くは、私と同じように不動産投資の知識ゼロからスタートしました。彼らが成功できたのは、高尚な理論を学んだからではありません。「行動」と「検証」を繰り返すことでしか得られない、現場の知恵、すなわち実践知を共有し、体系的に学んだからです。私たちは、この実践知を「古家再生投資プランナー®️認定オンライン講座」として提供しています。
成功は「知識量」ではなく、「質の高い行動」と「現場で得た生きた情報」で決まります。机上の空論から脱却し、実践知に基づいた情報収集を行うこと。これが成功への唯一の道です。
成功大家が実践する「正しい情報収集」の4ステップ
それでは、成功大家が具体的にどのような手順で情報を集め、精査しているのか。再現性の高い4つのステップとして解説します。
【ステップ1】信頼できる「一次情報源」の特定と確保
インターネット上の情報は、すべてが加工された「二次情報」です。私たちが最も重要視するのは、「一次情報」、つまり現場で、人から直接得られる情報です。
確保すべき一次情報源
地域の不動産会社の担当者:その地域で長く商売をしている担当者は、ネットには出ない地域の賃貸需要、相場、競合、そして過去のトラブル事例を知っています。
地元の職人や工務店:修繕費用は空き家投資の命綱です。彼らが持つ「この地域の物件の弱点」や「適正な工事単価」は、投資判断に不可欠な一次情報です。
公的機関(市役所、自治会):都市計画、ハザードマップ、補助金・助成金(空き家改修関連)の情報は、市役所の担当者に聞くのが確実です。自治会は地域の住人層やトラブルの有無を知る上で重要です。
成功した先輩大家:コミュニティに属することで、成功事例だけでなく、失敗やリスク回避の生きた情報を得ることができます。
【ステップ2】数字とデータに基づく「客観的検証」
一次情報を得たら、次はそれを「数字」と「データ」で検証します。感情や直感だけで投資を決めるのは、博打と同じです。
検証すべき客観的データ
利回り計算の徹底:単に家賃収入を物件価格で割るだけでは不十分です。 **『儲かる!空き家・古家不動産投資入門』**でも解説していますが、取得費用(物件価格+諸費用)だけでなく、再生費用(リフォーム・リノベーション費用)も含めた総投資額で利回りを計算しなければなりません。
利回りが半分以下になることも珍しくありません。隠れたコストを洗い出す情報収集こそが、成功の鍵です。
地域の賃貸需要:SUUMOやアットホームなどのポータルサイトで、周辺の築年数、間取りが近い物件の賃料相場と空室期間を調査し、賃貸需要が本当にあるのかを検証します。
【ステップ3】「失敗事例」からの学び:リスク情報収集の徹底
初心者の多くは、成功事例ばかりを追い求めます。しかし、投資の世界で最も価値のある情報は、「失敗事例」です。成功は再現しづらいものですが、失敗は回避しやすいからです。
想定外の修繕リスク情報:シロアリ被害、雨漏り、給湯器の故障など、空き家特有の「致命的なリスク」は、現地調査や信頼できる職人からの情報でしか得られません。
入居者トラブル:家賃滞納、夜逃げ、騒音トラブルなど、管理会社や先輩大家から、その地域で起こりがちな入居者トラブルの情報を集めます。
私の著書『不動産投資入門』でも、私自身が経験した情報不足による失敗談を正直に書いています。これらの失敗を回避するための情報収集こそが、リスクを極限まで抑える唯一の方法です。
【ステップ4】空き家投資の核「4方よしモデル」に基づいた判断基準
情報収集の最終的な判断基準は、私たちの協議会が掲げる「4方よしモデル」に合致するかどうかです。
投資家よし:健全な利益(利回り)が得られるか
入居者よし:安全で快適な住居が提供できるか
地域社会よし:空き家を減らし、地域の活性化に貢献するか
オーナーよし:再生後の物件を次のオーナーが健全に運用できるか
この4つの視点から得られた情報を精査し、どれか一つでも欠ける場合は「NO」と判断します。**社会に貢献しながら、健全に利益を上げる。**この視点を持つことが、長期的に成功を続ける秘訣です。
情報収集の肝:不動産情報は「足で稼ぐ」現地調査の全技術
どんなに緻密なネットリサーチをしても、最終的には「現場」がすべてを語ります。不動産投資において、現地調査こそが「最上級の一次情報」です。
現地調査こそが「最上級の一次情報」である
写真や間取り図だけでは、物件の持つ「匂い」「空気感」「周辺環境」は分かりません。特に空き家・古家の場合、湿気やカビの匂い、近隣との距離感、そして何よりも「物件の傷み具合」は、五感をフル活用しなければ正確に把握できません。
私たちが地方の空き家投資を「宝の山」と呼ぶ理由は、現地調査によって、ネット情報だけでは分からない「隠れた価値」を発掘できるからです。
成功大家のチェックリスト:物件・地域・行政情報の3点セット
現地調査で何を見るべきか? 私は必ず、以下の3つの情報セットを徹底的にチェックします。
これらの情報は、インターネット上の登記簿情報や不動産ポータルサイトの物件概要欄には、決して書かれていません。現地に足を運び、市役所を訪ね、近隣住民に挨拶をして初めて得られる、投資判断の精度を100%に高める情報です。
著書に学ぶ!「この物件は見送る」と判断した私の実例
私自身、多くの物件を見てきましたが、現地調査の結果、投資を見送った事例は数多くあります。
【著書からの学び】
『不動産投資入門』の中で、私が「これはダメだ」と判断した物件の一つに、地方にある築50年の物件がありました。ネット上の写真は綺麗に撮られており、価格も非常に安く、表面利回りは20%を超える計算でした。
しかし、実際に現地に足を運んでみると、以下の事実に直面しました。
水路の状況:家の裏手に流れる水路が、豪雨時に氾濫しやすい構造になっていることが判明。ハザードマップ上は問題なくても、過去の住人の話からリスクが浮上。
近隣環境:隣家との境界が曖昧で、隣人がトラブルメーカーとして地域で有名だった。
構造体の歪み:床下に潜ると、目視で分かるほど主要な柱にシロアリ被害の痕跡があり、大規模な補強が必要と判断された。
結果として、想定修繕費は物件価格の5倍に跳ね上がり、投資を回避しました。もし現地調査を怠っていたら、大きな損失を抱えていたでしょう。
この経験から言えるのは、「安い物件には安いなりの理由がある」ということです。その理由を、情報収集の力で見抜くことが、成功大家の必須スキルです。
【実践編】お金と工事費用のリアルな情報収集術
空き家投資において、物件の購入価格よりもはるかに重要なのが、**「再生にかかる費用(リフォーム・リノベーション費用)」**です。この情報収集こそが、投資の成否を分けます。
ネット見積もりは危険!「信頼できる職人」情報こそ命綱
ネットで概算見積もりを取っても、それはあくまで参考情報でしかありません。現場を見ていない見積もりは、後から追加費用が発生するリスクが高すぎます。
私が実践するのは、「信頼できる職人」を地域で見つけ、その方に現地を見てもらい、「どこを直せば入居者が決まり、どこは費用対効果が悪いか」を相談しながら、適正な見積もりを取ることです。
相見積もりの取り方:複数の業者から見積もりを取ることは基本ですが、最も安い業者を選ぶのではなく、「提案内容と信頼性」で選ぶことが重要です。安すぎる見積もりは、手抜き工事や後からの追加請求のリナンスが高いと警戒すべきです。
地方の工務店との関係構築:特に地方の空き家投資では、地域の工務店や職人との関係が命綱となります。彼らは地域の特性や物件の癖を知っており、いざという時の対応も迅速です。
協議会が提供する「標準単価」情報で費用を最適化
私たち協議会では、会員向けに古家再生特有の修繕費用の「標準単価」情報を提供しています。これは、数多くの再生事例に基づいて算出した、適正な工事価格の目安です。
この標準単価を知っているかいないかで、工務店から出される見積もりが適正かどうかを判断できるため、無駄な出費を劇的に減らすことができます。このノウハウは、個人の独学での情報収集では、絶対に手に入らない、組織的な知見です。
(導線①: 協議会コミュニティの価値) 私たち全国古家再生推進協議会は、単なる知識提供だけでなく、このような実践的なツールや、会員同士の経験談を共有するコミュニティを提供しています。成功大家の「生きたノウハウ」を共有し、あなたの投資を最適化します。
融資・資金調達の情報:無借金戦略の視点
空き家投資は、高額な新築アパート投資とは異なり、少ない自己資金から始められるのが最大の魅力です。
私の著書でも解説していますが、私は基本的に無借金または小額融資で始めることを推奨しています。
融資の必要性を再検証する:そもそも高利回りが見込める空き家投資において、多額の借金は本当に必要ですか?まずは自己資金+低額の融資で小さく始め、実績を積むことで、次の投資への道が開けます。
公的融資の情報収集:地方自治体によっては、空き家再生に関する融資や補助金制度を用意している場合があります。市役所の担当者に直接確認する「一次情報」の収集が、最も確実です。
投資を加速させる「コミュニティ情報」の活用と信頼関係の築き方
情報収集は、孤独な作業であってはなりません。成功大家の多くは、横のつながり、すなわち「コミュニティ」の情報を最大限に活用しています。
孤独な情報収集から脱却する:横のつながりの価値
投資は、常に新しい情報とリスクの連続です。その中で成功を継続させるには、成功した先輩大家の「生きたノウハウ」を共有し合うコミュニティが不可欠です。
リアルタイム情報の獲得:コミュニティでは、最新の賃貸市場の変動、入居者トラブルの傾向、突発的な修繕事例など、リアルタイムの情報を得ることができます。これは、ネットの記事には載っていない、今日明日にも役立つ情報です。
モチベーションの維持:投資は長期戦です。同じ志を持つ仲間がいることは、情報面だけでなく、精神的な支えにもなります。
協議会のネットワークを活用する「古家再生投資プランナー®️」という選択
自己流の情報収集で何年も迷子になるよりも、体系化されたノウハウを学び、成功者たちが集うコミュニティに入る方が、成功への最短距離を進めます。そのための手段が、私たちが提供している「古家再生投資プランナー®️認定オンライン講座」です。
(導線②: 古家再生投資プランナー®️認定オンライン講座の紹介) 古家再生投資プランナー®️認定オンライン講座では、私の著書のエッセンスである「4方よしモデル」に基づく投資哲学から、物件選定、現地調査、融資、再生工事、入居付け、管理・売却まで、空き家投資に必要なすべての知識とノウハウを体系的に学べます。
知識だけでなく、全国の認定プランナー(現在1,429人)とのネットワークも手に入ります。これは、「信頼できる職人」「優秀な不動産会社」「成功した先輩大家」といった、あなたが必要とする一次情報源を、一気に確保できることを意味します。
大熊重之の失敗談:情報不足による痛い経験(エピソード)
私自身、空き家投資を始めた頃は、情報収集の重要性を軽視し、痛い経験をしました。
【著書からの学び】
『儲かる!空き家・古家不動産投資入門』に記載していますが、投資初期に購入した物件で、私は「天井裏の雨漏り跡」を見落としました。
ネットの情報だけを鵜呑みにし、現地調査も内見も、表面的に済ませてしまったのです。結果、入居後に雨漏りが再発し、想定外の修繕費用と入居者への補償で、本来見込んでいた利益がほぼ吹き飛びました。
あの時、プロの視点で屋根裏までチェックするノウハウを知っていれば、コミュニティで「雨漏りは空き家の宿命」という生きた情報を得ていれば、この失敗は回避できました。
この経験から、私は「体系的な知識と実践的なノウハウこそが、情報収集のムダを省く最も効率的な手段」だと確信しています。
まとめ:情報収集の終着点と次の「行動」
成功への最終判断は「4方よし」の視点で行う
ここまで、成功大家が実践する情報収集の技術を解説してきました。情報の終着点は、単に「儲かるかどうか」ではありません。
あなたが集めた情報を、「4方よしモデル」というフィルターに通してください。
この物件は、長期的に入居者に喜ばれ、地域社会に貢献できるか?
その上で、健全な利回りが得られるか?
この問いに自信を持って「Yes」と答えられる情報が揃った時、それが行動を開始するタイミングです。机上の空論から脱却し、社会課題を解決しながら利益を得るという、最も健全で持続可能な投資を始めてください。
成功大家になるための次のステップ
情報収集を終えたあなたに、いますぐ実行してほしい次の「行動」は明確です。
現地に行く:気になった物件をネットで見るだけでなく、実際に現地に足を運ぶことから始めてください。
プロに聞く:地域の不動産会社や工務店の担当者、成功した先輩大家に、疑問や不安を直接ぶつける勇気を持ってください。
体系的に学ぶ:自己流での情報収集に限界を感じたら、私たち協議会が提供する古家再生投資プランナー®️認定オンライン講座で、最短ルートのノウハウを手に入れてください。
空き家問題は、日本最大の社会課題です。この課題を、あなた一人の力ではなく、私たち協議会という「実践知のコミュニティ」の力で、共に解決していきましょう。
私たちがあなたを成功へ導く道筋は、すでに確立されています。あとは、あなたが最初の一歩を踏み出すだけです。
机上の空論はもう終わり。さあ、次は現場でお会いしましょう!
(一社)全国古家再生推進協議会 理事長 大熊重之
POST: 2025.10.27




