「古家不動産投資に挑戦」。設計事務所を経営している30代男性オーナーSさん。

1: Sさんは何故、古家不動産に興味を持たれたのですか?

不動産に興味を持ったのは当時勤めていた会社を退職し、独立してやって行こうと決心した26歳くらいの時でした。独立すると決めたとき、自分があまりにも経営やお金のことに知識が無いとに気づいたため、様々な角度で本を探し読み漁りました。そこで「金持ち父さん、貧乏父さん」という本に出会ったのです。この本で不動産ビジネスの仕組みを知り、またこのビジネスが自由な時間を手に入れるための最適な方法のひとつであると感じ、26歳の私は強烈な憧れを抱きました。

 

2: 古家不動産をしようと思ったきっかけは何ですか?

 

転機が訪れたのは独立して6年後のこと。リーマンショックの影響を受けて、当時受注していた仕事のほとんどが無くなり、雇っていたスタッフにも辞めてもらわなければならない・・厳しい試練が訪れました。ちょうどこの時期に少し畑違いの仕事を知人の紹介で受けました。普段であればお断りする仕事。しかし、「とにかくなんでも良いから仕事がしたい!」今の私は、仕事を選んでいる場合ではないと初心に戻り、この仕事を受ける事にしました。

 

不思議なご縁があるものです。この仕事を通して「家主の会」と出会いました。「家主の会」の参加者には、サラリーマンや自営業者、中にはアルバイトの人もいます。この会の対象不動産物件は古家です。みんなで集まって「古い」・「ボロボロ」・「融資担保にならない」など、古家特有のキーワードがあてはまる物件を探し出します。そして、「物件を安く買ってリフォームで価値を付けて貸し出す」。とてもシンプルな考え方です。

私はこのときに「これだ!」と思いました。数年前に憧れたけれどもフタをしてしまっていた、不動産ビジネス。設計の仕事が減っても定期的に安定した収入が得られるようになれば、もっと「攻めた」営業もできるはず。こんな意識が働き、すぐに参加させてもらうようになりました。

 

3:初めての物件購入・リフォーム・不動産投資の心境

 

 1軒目を購入するまでには二つのハードルがありました。「資金」と「不安」です。「資金」については、当時まったくキャッシュがありませんでした。購入するには借入しかない状況だったのですが、見栄えの悪い決算書を持った人には銀行は簡単にお金を貸してくれません。私は決断しました。

「本業でまとまったお金を作る!」・「資金が出来たらすぐに不動産に突っ込む!」。自分との約束です。

しばらくの間は、物件は見学のみにして古家の感覚を磨きました。資金は本業のハードワークに徹し、やっとの思いで300万円を貯めました。

 もう一つが「不安」です。それは古家物件の見学に徹していた時でした。古家の実態を聞いてはいたけど、想像を超えるボロボロの物件なのです。「本当にこんな物件で借り手がつくの?」と、古家物件を見れば見るほど不安は募るばかり・・「本当に大丈夫なのかな?」と、不安はぬぐい去りません。

しかしこの不安が見事に解消する出来事を目の当たりしました。大家会のメンバーが、次々に物件を買付けしているのです。更にオシャレなリフォーム・客付けまでを実践しているのです。何事も自分の尺度だけで判断してはいけないということ。そこに需要があるのであれば売れる。その時に、初めて古家物件を購入する事を決心しました。

 

4:リフォーム後は、どのくらいの期間で入居者が付きましたか?

 

購入した初物件はわりときれいで、リフォームにもそんなにお金がかかりませんでした。リフォーム後は集客のためにチラシを自作したり、部屋内に飾り付けをするなど工夫をしました。始めは大家自ら「営業活動?」とは思っていましたが、今は大家だからこそ「営業活動をするべき」と完全に考え方が変わっています。

それは、大家会の先輩方の教えです。「こらからの大家は、業者に頼らず自分達で客付けをしなければならない」。実際自分が大家になるとその意味がはっきりわかりました。なので、営業活動は入居者の為を想い、とことん拘りました。その甲斐もあってリフォームから1ヶ月以内で、入居をいただくことができました。

 

5:これから古家不動産投資を考えている方へメッセージ

現在はもう一戸購入し入居までできています。やってみて思ったのは、実践に勝る勉強はないということがわかりました。不動産投資を足踏みしていた数年間。やろうと決心してからの数ヶ月。今思えばなぜもっと早くやらなかったのかという思いがたまによぎります。

大家業で資産運営を始めたいと思っている方はいちはやく行動して下さい。「行動の覚悟」と「忍耐力」を持つことは絶対に必要です。古家物件を買付けし抜群なリフォームをしても、今日明日今月といった期間で、入居者が付くとは限りません。数ヶ月はかかります。物件が増えてくれば加速度的に進められるのですが、最初の方は期待と不安がある分、時間がとても長く感じられます。私はその時間を自分と向き合うこと、未来の夢を描くことに使いました。こうやってモチベーションを下げずに頑張れば、おのずと結果はついてくると思います。