
(一社)全国古家再生推進協議会 理事長 大熊重之です。
「不動産投資を始めたいのですが、何を勉強したらいいですか?」
これは、私が全国各地で登壇する講演会や、協議会の認定講座に寄せられる質問の中で、最も多い問いの一つです。そして、多くの方がこの「勉強」という行為に時間を費やしすぎ、結果として行動できずに挫折していく現実も見てきました。
結論から申し上げましょう。
「知識を詰め込むだけの勉強は、ハッキリ言ってムダです」
しかし、これは「勉強しなくていい」という意味ではありません。私の投資哲学の根幹は、「知識は3割、実体験は7割」という黄金比にあります。机上の空論ばかりを追い求めるのではなく、まずは必要最低限の知識を身につけ、すぐにでも実践の世界へ飛び込むことが、初心者が失敗を回避し、最速で結果を出すための唯一の道なのです。
私たち協議会は、会員数20,280名、累計2,467棟の古家再生実績を持つ全国組織として、日本の空き家問題という社会課題解決にも貢献しながら、多くの投資家を生み出してきました。その知見と実績を凝縮したのが、この「実体験7割」を基盤とする最短ロードマップです。
この記事を最後まで読めば、不動産投資の「正しい勉強の仕方」と「今すぐ何をすべきか」が明確になり、知識不足による不安や遠回りを避けて、高利回りの古家再生投資で着実に資産を築く道筋が見えてきます。
さあ、私たちと一緒に、あなたの人生を変える「行動」をスタートさせましょう。
目次
なぜ「勉強ムダ論」が出るのか?初心者が陥る2つのワナ
まず、なぜ私が「勉強はムダだ」と断言するのか、その理由からお話しなければなりません。それは、多くの初心者が陥りやすい、知識への過信と行動の欠如という2つの大きなワナが存在するからです。
ワナ1:「知識インフレ」— 資格や本で頭でっかちになる
不動産投資の世界には、書籍、セミナー、資格、YouTubeなど、情報の洪水が押し寄せています。まじめな人ほど、この情報をすべて吸収しようと躍起になります。
宅建やファイナンシャルプランナーなどの資格取得
投資本を何十冊も読破
高額なセミナーへの参加
もちろん、これらのインプット自体は無駄ではありません。しかし、肝心なのはその「使い方」です。知識だけが増え、まるで自分がプロになったかのように錯覚してしまう状態を、私は「知識インフレ」と呼んでいます。
知識インフレに陥ると、「〇〇法の例外規定では…」「〇〇地域の路線価が…」といった、現場ではほとんど役に立たないディテールばかりに囚われ、本質を見失います。結果、知識は豊富だが、いざ物件を目の前にすると「怖い」「自信がない」と足がすくみ、一歩も前に進めなくなってしまうのです。
ワナ2:「行動ゼロ」— 完璧を求めすぎて動けない
知識インフレの次に来るのが「行動ゼロ」のワナです。
「この本を読んでから」「この資格を取ってから」「頭の中で完璧なシミュレーションができてから」…と、いつまでもスタートラインに立てません。
これは、あなたが「失敗が許されない」という無意識のプレッシャーに縛られているからです。私も会社経営者として、当初は「失敗=倒産」という恐怖に常に苛まれていました。しかし、不動産投資、特に古家再生投資においての失敗は、経営における致命傷にはなりにくいのです。なぜなら、私たちは「リスクを極限まで抑える仕組み」を知っているからです。
古家再生投資は、物件価格が安価なため、最悪のケースでも損切りができる範囲のリスクで済みます。この「少額から始められる」という特性を活かし、完璧を目指すのではなく、「まずは小さく行動して修正する」という姿勢こそが成功の鍵を握ります。
大熊流投資哲学:知識3割、実体験7割が成功への黄金比
私のこれまでの経験、そして累計2,467棟の古家再生実績から導き出した成功への黄金比。それが、知識3割、実体験7割です。
これは、インプットとアウトプットの比率を示しています。
知識の3割は、野球で言えば「ルールブック」を読むこと、実体験の7割は「実際にバットを振る」ことです。ルールブックを読み込んでも、バットを振らなければボールには当たりません。それと同じで、どれだけ知識があっても、現場でしか学べない「生きた知恵」こそが、高利回り物件を生み出す源泉なのです。
私の著書『地方は宝の山! リスクを極限まで抑えて儲ける「空き家・古家」不動産投資』でも詳しく解説していますが、この「実体験」には、物件の「におい」「空気感」、職人さんとの「人間関係」、地域の「特性」など、本には絶対に書かれていない要素が含まれています。だからこそ、行動が何よりも重要になるのです。
「知識3割」で十分!古家・空き家投資で押さえるべき必須の基礎知識
では、「3割」の知識とは具体的に何を指すのでしょうか。初心者が机上の空論に陥らず、「実体験7割」の行動を支えるために最低限必要な3つの知識を解説します。
知識その1:会計・税務の基礎(キャッシュフロー計算と減価償却)
不動産投資のゴールは、最終的なキャッシュフローを最大化することです。
キャッシュフロー計算: 物件価格、リフォーム費用、ランニングコスト(固定資産税、管理費など)、家賃収入から、手元に残る金額を計算する基本スキル。
減価償却: 古家投資の最大のメリットの一つです。木造住宅の法定耐用年数(22年)が過ぎた物件を法定耐用年数の一部(4年)で償却できるため、大きな節税効果を生み出します。
この2つを理解していれば、表面利回りだけでなく、「手残り」という本質を見抜けるようになります。私自身、会社経営で税務の重要性を痛感しており、この知識がなければ投資は成り立ちません。まずはこの2点を徹底的に学ぶべきです。
知識その2:融資・ファイナンス(古家再生独自の資金調達法)
「古家はボロだから銀行は相手にしてくれない」と思っていませんか?これは大きな間違いです。
通常の不動産投資とは異なり、古家再生投資には独自の資金調達法が存在します。
公的融資の活用: 地方自治体や日本政策金融公庫などの、地域貢献や生活環境改善を目的とした融資制度の活用。
ノンバンク・リフォームローン: 物件購入費とリフォーム費用をセットで貸し出す、古家再生に理解のある金融機関の活用。
自己資金の最適化: そもそも物件価格が安いため、自己資金の割合を増やし、融資依存度を下げる戦略。
知識が3割でいいと言っても、このファイナンスの部分は特に重要です。古家投資の生命線である「低コストでの仕入れ」を支える重要な知識です。
知識その3:法律・法規(空き家特措法と契約の基本)
不動産は法律の上に成り立っています。命取りにならないために、以下の基本は押さえておく必要があります。
空き家対策の推進に関する特別措置法(空き家特措法): 特定空き家になると自治体から指導を受け、固定資産税の優遇が解除されます。この法律を理解することは、「空き家問題の解決」と「自身の資産防衛」の両方につながります。
契約の基本: 不動産売買契約書、賃貸借契約書の基本構造、重要事項説明書の内容を理解すること。
これらの3つの知識は、私が初めて古家投資に踏み出したとき、そして私たちの協議会が会員に教える「生命線」となる知識です。これ以上の知識は、実際に動きながら、必要に迫られたときに調べれば十分です。
「実体験7割」を最速で積む!大熊重之が実践した最短ロードマップ
知識の3割をインプットしたら、いよいよ「実体験7割」のアウトプットを最速で積むための具体的な行動ロードマップです。
STEP 1: マインドセットの構築(組織の理念「4方よしモデル」の理解)
実体験のスタートは、ノウハウよりもまず「なぜ、古家再生投資をするのか」というマインドセットの確立です。
私たちが提唱する「4方よしモデル」は、単なる投資哲学ではなく、行動の指針です。
投資家よし: 高利回り(家賃収入)で資産形成を実現する
入居者よし: 安価で良質な住宅(再生後の物件)に住める
地域よし: 空き家が減り、地域の活性化につながる
職人よし: 地域の中小工務店に仕事が生まれ、経済が回る
この理念を理解し、「自分だけ儲かればいい」という考えを捨てることで、あなたは地域社会から歓迎される存在となり、結果として優良物件の情報が集まってくるようになります。これは、私たち協議会理事長として、最も重要な信念であり、成功事例の土台となっています。
STEP 2: 物件見学(机上の空論を捨てる最初の行動)
知識インフレを解消する特効薬こそが、物件見学です。
私はかつて、頭の中で完璧なシミュレーションばかりして、実際に物件を目の当たりにしたときのギャップに愕然としました。
現場でしか分からないこと: 築年数では分からない建物の歪み、湿気によるカビのにおい、周辺の騒音レベル、日当たりの悪さ、そして何よりも「再生後の入居者のイメージ」。
行動の第一歩: まずは、ネットで見つけた気になる物件に問い合わせる、中古住宅の見学ツアーに参加する。私たちの協議会では、累計2,196回の見学ツアーを開催し、9,887人の参加者がこの「実体験」を積んできました。
現場に行かなければ、あなたの頭の中で描いている「理想の物件」と「現実の古家」とのギャップは埋まりません。このギャップを埋めることこそが、実体験の7割の土台となります。
STEP 3: 業者との連携(知識ゼロでもプロの力を借りる)
初心者が「知識不足で損をする」と恐れる原因の多くは、リフォームや修繕費用の見積もりです。しかし、古家再生投資のプロは「すべてを自分でやる」のではなく、「良きパートナー(職人、業者)を見つける」ことに注力します。
私が町工場経営から転身した経験から言えるのは、「プロはプロに任せる」ということです。
相見積もり: 複数の職人から見積もりを取り、相場観を養う。
職人との関係性: 地域の職人さんを尊重し、信頼関係を築くことで、緊急時の対応やコストダウンの相談が可能になる。
プロの意見を聞く: 構造的な欠陥や、見落としがちな修繕ポイントは、遠慮せずにプロの意見を仰ぎましょう。
私たちの協議会の会員は、地域に根差した優良な職人ネットワークを共有することで、リフォーム費用を市場価格の3割〜5割以下に抑えることができています。これが、高利回りを実現する最大の秘訣です。
STEP 4: 再生のシミュレーション(出口戦略から逆算した実践計画)
物件見学と業者との連携を通じて、あなたは実践的な知識と相場観を得られます。次に行うのは、頭の中のシミュレーションを「実践計画書」に落とし込むことです。
これは、「出口戦略」から逆算して行います。
家賃設定: 周辺相場や再生後の物件の魅力を考慮し、現実的な家賃を設定。
利回り目標: 設定した家賃から、目標とする利回り(例:20%)を達成するために必要な「仕入れ費用(物件購入+リフォーム)」の上限額を計算。
交渉: 上限額から逆算し、売主や仲介業者と交渉する。
この実践的なシミュレーションを行うことで、知識と実体験が統合されます。これこそが、初心者が失敗を回避し、最速で結果を出すための最短ロードマップです。
失敗談:私自身が初動で間違えた「理想論」という名の遠回り
私自身、古家再生投資を始めたばかりの頃は、「できる限り自分で直す」という理想論に固執し、慣れないDIYで時間を浪費し、結局プロに頼み直すという遠回りを経験しました。当時の私は、知識を増やし、すべてを自分でコントロールしようとするあまり、「スピード」という最も重要な要素を見落としていたのです。
この失敗から学んだのが、「知識は3割、実体験は7割、そしてその実体験は良きパートナーシップの上で成り立っている」という真理です。
組織の知恵を活用する:失敗しないための「コミュニティ学習」という選択肢
「実体験7割」のロードマップは、一人でも実行可能です。しかし、一人で遠回りや失敗を繰り返すよりも、体系化されたノウハウとコミュニティの力を活用する方が、圧倒的に早く、確実に成功にたどり着けます。
再現性の高いノウハウを体系的に学ぶ「古家再生投資プランナー®️」
私が理事長を務める(一社)全国古家再生推進協議会では、この「知識3割、実体験7割」の黄金比を、誰でも再現できるように体系化した「古家再生投資プランナー®️認定オンライン講座」を提供しています。
私たちは、単に知識を教えるだけでなく、物件見学から融資、リフォーム、客付けに至るまで、成功に必要な「実体験」を疑似的に、あるいは実践的に積んでいただくことに焦点を当てています。
体系化されたカリキュラム: 不動産知識3割+古家特有のノウハウ7割を凝縮。
失敗事例の共有: 成功事例だけでなく、失敗事例から学ぶことで、あなたが同じ轍を踏まないようにする。
実践サポート: 認定プランナーは、地域の職人ネットワークや優良な融資情報などを共有し、すぐにでも行動できる環境を整えています。
失敗を未然に防ぐ!会員20,280名の成功・失敗事例の共有
私たちの協議会の最大の強みは、全国20,280名という大規模な会員ネットワークです。
不動産投資は地域性が非常に高いビジネスです。東京での成功ノウハウが、地方で通用しないことは往々にしてあります。しかし、私たちのコミュニティでは、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地の生きた情報が日々共有されています。
「〇〇県で今、こういう物件が出ている」「〇〇銀行の融資情勢が変わった」「〇〇工務店が優良だった」—。
この「集合知」こそが、一人で勉強し、行動する投資家との決定的な差を生み出します。誰かが経験した失敗を共有することで、あなたはそれを回避できる。これが、最速で成功するための最も強力なツールなのです。
累計2,467棟の再生実績が証明する「正しいノウハウ」の力
私たち協議会が累計2,467棟という膨大な実績を積み上げることができたのは、再現性を追求したからです。
これは、一人の天才的な投資家が生み出した数字ではありません。普通のサラリーマンや主婦、中小企業の経営者など、知識ゼロからスタートした多くの会員が、同じノウハウを実践した結果です。
成功の裏付けとなる確固たるデータ
常にアップデートされる最新のノウハウ
投資家、入居者、地域、職人の「4方よし」という揺るぎない理念
これが、私たちの提供する「勉強」が、机上の空論ではない証明です。
【事例紹介】知識ゼロから3ヶ月で初成約したサラリーマン会員のストーリー
あるサラリーマン会員は、当初、ネットの情報ばかりを見て不安になり、物件見学にさえ踏み出せずにいました。彼が認定講座を受講した後、最初に取り組んだのは「最低50件の物件見学」という実体験7割の課題です。
最初は業者との会話もたどたどしかった彼ですが、体系的な知識3割の知識と、コミュニティで共有される生の情報を基に行動を続けた結果、わずか3ヶ月で優良な古家を相場より安く仕入れ、高利回りで再生に成功しました。
彼の成功の秘訣は、「知識ゼロでも、正しい行動ロードマップとコミュニティの力を信じて動いたこと」に尽きます。
不動産投資の勉強は「人生を変える行動」である
不動産投資の勉強とは、単に資産を増やすためのテクニックを学ぶことではありません。それは、「あなたの人生と、社会のあり方を変える行動」そのものです。
地域の社会課題解決と自身の資産形成を両立する「4方よし」の価値
私たちの古家再生投資は、日本全国で深刻化する空き家問題の解決に直結しています。
あなたが古家を再生し、入居者に提供することで、老朽化し犯罪リスクにもなり得る空き家が、地域の資産へと変わります。これにより、あなたの家賃収入が増えるだけでなく、地域社会も豊かになる。この「4方よし」の価値こそが、私たちが古家再生投資を強く推し進める理由です。
「投資」という経済行為を通じて、社会貢献ができる。これほど誇り高く、やりがいのあるビジネスが、他にあるでしょうか。
古家再生は「大家業」ではなく「事業」— 理事長としての視点
普通の不動産投資を「大家業」と呼ぶなら、古家再生投資は「事業」です。
仕入れ(物件発掘・交渉)
製造(リフォーム・再生)
販売(客付け・賃貸管理)
これらすべてのプロセスに経営的な視点と創意工夫が求められます。単に家賃を受け取るだけでなく、ゼロから価値を創造するというビジネスの本質を学べるのが、古家再生投資の醍醐味です。私たち協議会は、この事業家精神を持った多くの会員を育ててきました。
知識だけでは見えない「地方の宝の山」の魅力
最後に、知識だけを追っていては絶対に見えないものがあります。それは、地方に眠る「宝の山」です。
多くの人が東京や大都市圏の不動産に目を奪われますが、本当に高い利回りと、社会貢献という付加価値を両立できるのは、地方の安価な古家です。しかし、その宝の場所を知り、掘り起こすには、「実体験」というシャベルが必要です。
知識は地図です。しかし、地図だけでは宝は掘れません。現場に出て、シャベルを握り、泥にまみれる「行動」こそが、あなたを真の資産家へと導くのです。
まとめ:知識と行動の黄金比を意識し、今すぐ一歩を踏み出そう
(一社)全国古家再生推進協議会 理事長 大熊重之です。
本記事で解説した、不動産投資で失敗しないための最短ロードマップを改めてまとめます。
「知識3割、実体験7割」の黄金比を固く守る。知識インフレや行動ゼロのワナに陥らないこと。
知識の3割は、「会計・税務の基礎」「融資・ファイナンス」「法律・法規」の3点に絞り、深追いしない。
実体験の7割を積むために、「マインドセット構築」「物件見学」「業者との連携」「再生シミュレーション」を最速で実行する。
コミュニティの集合知を活用し、遠回りを回避する。「古家再生投資プランナー®️」のような体系的なノウハウと、全国の会員ネットワークを頼ること。
「4方よし」の理念を忘れず、社会課題解決と資産形成を両立する事業家を目指す。
不動産投資の勉強とは、机に向かうことではなく、現場に向かうことです。
私の著書や、私たち協議会が提供するノウハウは、すべてあなたの「実体験」を豊かにし、成功の確率を高めるためのツールにすぎません。
不安があるのは当たり前です。しかし、その不安は「行動」によってしか払拭できません。
「リスクを極限まで抑えて儲ける古家再生投資」の正しい知識と行動を体系的に学び、私たちが誇る会員20,280名のコミュニティの中で、着実に資産を築いていきたいとお考えなら、ぜひ次のステップへお進みください。
私たちは、あなたの挑戦を全力でサポートし、日本を共に変えていく仲間をお待ちしています。
「人生を変えるのは、知識ではなく、行動」です。今すぐ、あなたの一歩を踏み出してください。
POST: 2025.10.27




