こんにちは。一般社団法人 全国古家再生推進協議会 理事長の大熊重行(おおくま
しげゆき)です。本日のテーマは「三国志から学ぶ経営戦略と不動産事業」についてです。それでは参りましょう。
三国志を経営に例えると
「三国志」は、今も昔も大人気コンテンツです。漫画や映画、そしてドラマなどで再現されています。最近では、Amazon Prime Videoで全95話放送されています。歴史の壮大さ、戦の展開、濃いキャラクターたち。人気の理由はいくらでも挙げられます。
こうした歴史から学ぶことも非常に重要です。特に経済や経営は歴史から学べることが多くあります。ビジネスの世界では、会社というひとつの国を経営し、他の国との協力や競争が常にあり、社員という兵を持っています。資源は兵糧です。
いかにして、兵や兵糧を消耗せずに勝ちに持っていくのか。それが経営のテーマです。
戦争に勝っても、資源を消耗しすぎてガタガタになると、別の国が漁夫の利を得ることになります。そうしたバランスを保つために、戦略や戦術が重要になってくるため、軍師が重要になってくるのです。特に兵糧は最も重要とされるところです。資源が安定的に供給されないと、現場は戦うことができません。それと同時に、国自体も資源を生産する、つまり稼いでこなければいけません。
不動産投資・賃貸経営にも同じことが言えるのです。
賃貸物件は国の民と同じ?
人が重要なのはどの業界でも同じです。特に不動産業界においては、働く人、つまり兵も大事ですが、生産に従事する存在も必要です。普通の国なら、生産活動に従事するのは国民です。不動産賃貸業では、お金を稼いでくるのは物件です。
賃貸物件は、家賃収入を、決まった日に決まった額もたらしてくれます。民と同じように大事に育てていけば将来にわたって安定的に生産活動を自動でしてくれるのです。
兵士、兵站、情報
ここで、不動産投資における三国志例えを整理していきましょう。まずは国の王がいます。経営者・オーナーの皆さんです。戦略家は軍師です。経営者の皆さん自身がそうであることもあれば、優秀な部下の場合もあるでしょうし、外部の人がそのような立場にいることもあるでしょう。いずれにせよ、全体最適、資源配分を決定するのは重要なことですから、それを蔑ろにしてはいけませんよね。
実際に動くのは兵士です。不動産賃貸業の場合は、資産管理会社にして外部に委託することが多いですが、それでも良い相手がいるのといないのとでは変わってきます。自社で社員がいるのなら、その人たちの能力を把握し、適切なポジションに就かせなければいけません。
兵站は、資源をいかにして動かすかということです。現場で食料の補給が途絶えたら戦いはできません。資源をしっかりと確保して絶え間なく必要なところに供給することは最も重要です。そしてその資源は、生産活動によって得られるものです。生産活動を行うのは民です。会社で例えれば資産や事業です。不動産もそれに当たります。
そして、三国志でも大きく描かれているのが、情報戦です。基本的に相手側の情報がどんどん入ってきます。敵を知り己を知れば百戦危うからずと言いますが、まずは相手がどれほどの力があってどのような状態になっているかを集めなければいけないのです。不動産業界は、そういう意味では情報が集まりやすいですから、しっかりと戦いを有利にすすめましょう。
戦だけでは成り立たない
そして、三国志のエピソードから学べることとしてはこういうものもあります。
「レッドクリフ」などで有名な赤壁の戦いの後、曹操は向こう3年間は戦争をしないことを宣言しました。戦いに勝ったからといって、資源も兵もすぐには増えないし、回復しません。常に戦いだけをやっていると消耗してしまい、倒れてしまいます。つまり、投資を拡大したら、ある程度のところで一定期間休み、投資を回収することに動くべきです。そして、会社全体で考えても、他の事業で攻めをやりながら、守りで不動産投資をやるなどの組み合わせも、資源を確保しながら戦うことができます。
まとめ
歴史から学ぶことは、経営の世界においても同じです。常に生産活動と外部との競争が起こっています。これを国家に置き換えて、どのように資源配分をするか、誰と組んで誰と戦うか、どのような戦い方をするか、情報を仕入れる重要さ。
三国志を見ながら、これは経営に使えるのでは?と貪欲に学ぶ姿勢が、第一歩なのではないでしょうか。
以上説明した内容については以下動画でも解説しています。
良かったら以下よりご覧ください。
https://zenko-kyo.or.jp/youtube/7459-2/
POST: 2022.03.17