いよいよ突入したインフレ時代に備えるための空き家投資について

こんにちは。一般社団法人 全国古家再生推進協議会 理事長の大熊重行(おおくま
しげゆき)です。本日のテーマは「いよいよ突入したインフレ時代に備えるための空き家投資」についてです。それでは参りましょう。

半年前の記事が現実に

今回の記事のテーマをご覧になって、あれ?と思った方も多いのではないでしょうか。インフレ時代がやってくるかもしれない、それに備えるには不動産投資が良いという趣旨の内容で、半年前に記事を配信したのです。

そのことを覚えている方は、最近の経済情勢などを見てすぐに気づくはずです。既にインフレ時代に突入してしまっていることに。

最近のニュースでは、円安・物価高・ガソリン代高騰など、とにかく物価についての話題に事欠きません。そしてこの流れは比較的長く続いていくと思われます。

なぜそのようなことになってしまったのか。きっかけはロシアによるウクライナ侵攻などいくつかありますが、原因自体はずっと積み重なってきたものです。

ですがひとまず、インフレの原因については置いておいて、インフレ対策としての不動産投資についてお話ししていきます。

不動産はインフレに強い

不動産はインフレに強い資産と言われています。

森ビルの創業者の森さんは、もともと普通のビルオーナーでした。しかし戦後の超インフレの中でレーヨンの先物相場で大儲けし、それを注ぎ込んで新橋周辺にビルを買いまくります。さらに借金をしてビルを買い進め、インフレ時代の勝者となったのです。

物価が上がれば土地や建物の値段も上がりますが、重要なのが家賃収入です。インフレになると家賃収入も基本的に値上がりしますから、収益還元で物件の価格が上昇します。インフレ時代に一番損をするのが、資産を現金で持っている人で、次に損をするのが債券を持っている人です。一方で株を持っている人や不動産、ゴールドなどを持っている人は得をします。

ですがもちろん、ポイントもあります。インフレが起きることが見通せて、何を買えばいいか分かっていたとしても、投資それ自体を上手くやらなければいけないのです。

ポイントは堅実にやること

不動産投資は、あくまでも賃貸経営です。賃貸経営には大胆さと緻密さが求められます。賃貸経営そのもので上手く行かなければ、物件を手放してしまうなど、そもそもインフレ対策以前の問題になってしまうのです。

インフレ時代に不動産投資は選択肢としては良いですが、すぐ売れる株などと違い難しいため、あくまでも堅実に不動産経営をやるという心持ちでやらなければいけません。

そして、物価や金利などの経済情勢は日々刻々変わります。ある程度のトレンドがあるとはいえ、完全には予想しきれないのです。その中でうまくやる方法は、経済がどっちに転んだとしても安定した収入を得られるようにすることです。

堅実に不動産投資をするとなると、いきなり大きな案件から借金をして始めるのではなく、空き家再生投資のように、少ない投資で出来る物件を買って、確実に収入を得られる状況を作るのが一番得策です。

空き家再生投資をうまくやるノウハウは、全古協がかなり強い部分です。経済環境に左右されず、むしろ有利に進めるためにも、空き家再生投資と不動産投資を学びましょう。

物価と経済の本質を理解すれば分かりやすくなる

ここまで普通にインフレや金利などの話をしてきました。また、先ほどインフレになった背景には触れませんでした。こうした話になるととにかく頭に入ってこない、となりがちですが、本質を理解すれば難しくはありません。

まずインフレとはモノの値段が継続して上がることです。逆にお金の価値は下がり続けます。デフレはその逆です。日本は長いことデフレと言われ続けてきました。しかし半年前にもお伝えしたように、社会がインフレの方向に動き始めているのです。まず、政府日銀はデフレ脱却のためにたくさんお金を刷って供給していましたが、なかなか物価が上がらない状況が続いていました。

一方で金利は低く抑えられていました。そこに起こったのがコロナショックです。戦争こそしていないものの、世界中の国が戦時レベルで政府支出をして経済を支えました。それが経済再開によって一気に世の中に出回り、需要過多になっているのです。そしてモノが足りなくなると日本も他人事ではなくなります。

日本でも輸入物価が上がっているのです。海外はインフレが起こると金利が上がりますが、日本は金利が上がらないため金利差から円安になります。円安になれば更に輸入物価は上がるのです。追い討ちをかけたのがウクライナ侵攻で、原油価格の高騰はあらゆるモノの価格に影響します。

ただし、もちろん物価の上昇などはマイナスの側面だけではありません。確実に社会の正常化が起こりつつあることも意味します。こうした原理は理解しつつ、あまり捉われすぎないように注意しましょう。

まとめ

今回は、半年前にインフレ時代が近づいてきているとのお話をしたのを再度思い出していただき、インフレ時代に備えるための不動産投資について解説してきました。

インフレ時代には現金を持っている人が損しますが、インフレだからと言って不動産などをただ買えば良いという話ではありません。経済の状況は変化しますし、不動産投資は賃貸経営なので、賃貸経営自体をいかにうまくやるか、そこに力を入れましょう。

以上説明した内容については以下動画でも解説しています。
良かったら以下よりご覧ください。
https://zenko-kyo.or.jp/youtube/7519-2/


POST: 2022.05.9