こんにちは。一般社団法人　全国古家再生推進協議会　理事長の大熊重行（おおくま
しげゆき）です。本日のテーマは「空き家・古家物件見学ツアーの解説」についてです。それでは参りましょう。

全古協の主催する「空き家・古家物件見学ツアー」

全古協のコンテンツをご覧になって頂いている方なら、「空き家・古家物件見学ツアー」というワードを頻繁に目にすることも多いでしょう。名前からもおおよそ見当がつくかもしれません。空き家再生投資家に向けて、ツアーで物件を紹介するんだな、ということを。

でも、具体的にどのような中身で、どこが他と違うのかはまだ分からない人も多いはずです。

そこで今回は、これからツアーに参加したいけど、よく分からないという方向けに、空き家・古家再生ツアーについて、参加の仕方や中身、どのような価値があるのかなど解説していきます。

まず、「空き家・古家物件見学ツアー」は、他の団体とは関係なく、全古協が独自に主催するものです。参加できる人たちは、「古家再生投資プランナーⓇ」と「古家再生士Ⓡ」です。

古家再生投資プランナーⓇとは、空き家・古家の投資家さんに対して当協議会が認定をする制度があるのですが、その制度によって認定された投資家さんを指します。このツアーでは、主に説明を受ける側になります。

古家再生士Ⓡは、当協議会の認定資格で、空き家・古家再生投資についてのプロフェッショナルだと認められた専門家です。このツアーでは主に説明をする側になります。

「空き家・古家物件見学ツアー」の中身は？

査定に真剣な再生士候補生さん達

では、具体的にはどのような内容のツアーをやるのでしょうか。参加者は古家再生投資プランナーⓇと古家再生士Ⓡ、計4から8名で、半日かけて移動しながら3から5軒の空き家を見て回ります。空き家は大体築40年から50年で、このツアーで紹介される物件は既に専門家がみて厳選されたものだけになります。

まずは現地に行って古家再生士Ⓡが説明をします。現場の物件の見た目を確認し、雰囲気や匂いを感じ取りましょう。もちろん、実際の家賃相場からリフォームのやり方とリフォーム代の相場観、周辺地域の特徴などについて解説を受けられます。参加者からの質問もできるので、抜け漏れなく必要な情報を受けることができるのです。ただ単に現地を見て回るだけでなく、ツアーの前後に講習会があります。そこで物件の説明やまとめなどを行うことで、より分かりやすくなりますし大家さんとしてのスキルが格段に高まります。

「空き家・古家物件見学ツアー」はエリアごとに分かれている

全古協の「空き家・古家物件見学ツアー」は、1カ所限定ではなく、全国各地さまざまな場所で行われています。2021年12月現在、全国23のエリアです。頻度は毎月行われています。エリア別でいくと、関西が9、関東が9、中部が2、北陸が3、九州が1、福島1となっています。元々は関西から始まったので、関西ツアーは6年以上の歴史があります。最初に始まった東大阪ツアーを筆頭に、天王寺ツアーなども長く、枚方ツアー・奈良ツアーと続きます。阪和、藤井寺、滋賀などもあります。

関東では、春日部、川越、松戸、船橋、横浜、横須賀、埼玉西武、埼玉圏央、八王子などがあります。横浜や横須賀などは家賃相場も物件も高めなのが特徴です。北陸や熊本、福島なども、それぞれの地域の特性ごとにメリットがあり、チャンスがある物件も多いです。

「空き家・古家物件見学ツアー」が投資家にもたらす価値

空き家見学ツアーが投資家にもたらす価値は多岐にわたります。大きく見れば、空き家再生投資家にとって必要な情報収集の段階から、実際に投資するまで、そしてその後までトータルでサポートしてくれるという点に尽きます。

前後のセミナーも含めた物件見学ツアーで、実際に現地に行って見ながら学ぶことができますし、そもそもが選ばれた物件しか見にいきませんので、ムラ・ムダがありません。リフォーム代などもすぐに分かりますし、物件紹介の段階で家賃から利回りまでシミュレーションされています。気に入ったら購入希望や買付を入れることができ、サポートもしれくれます。

総合して、投資家にとってなるべくリスクを減らしつつ高い利回りを出すことができるのが、空き家見学ツアーなのです。