こんにちは。一般社団法人 全国古家再生推進協議会 理事長の大熊重行(おおくま
しげゆき)です。本日のテーマは「人生100年時代の鍵を握る空き家再生投資」についてです。それでは参りましょう。
人生100年時代は歴史的に見ても稀
人生100年時代という言葉は広がり始めて久しいですが、どれほど多くの人が、100年生きることに対して事の重大さを感じているでしょうか。
そもそも人類は長い間、生きられてもせいぜい数十年でした。それが様々な要素が重なって、100年生きられるわけですから、本来イレギュラーなことなのです。そして、そのイレギュラーなことに対して、誰もが色々な面で備えが出来ているかと言えば、必ずしもそうではありません。大抵のことはなんとかなっても、「健康」と「お金」はどうにもなりません。特にお金はある程度見通せるものですから、早めの計画が必要です。
一般的には、老後に備えるために3,000万円が必要とされていますが、長寿になることでそれが4,200万円まで増えるのです。
数億円以上の資産があるお金持ちであれば話は別ですが、事業などをやっていても割とそのレベルは難易度が高いです。ですから、いかにして人生を設計するかが重要になっていくわけです。
予想外の長生きが予想外の出費に
予想外に長生きするということは、その分金銭的なリスクも高まるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。そもそも老後の資金を3000万円貯めるということ自体が難しいものですが、それが時間を追うごとに1000万単位で増えていくということですから、大きなリスクです。
ですが、そんなリスクに備える保険があります。それが公的年金です。公的年金は年金保険とも言います。年金は受給開始年齢前に死んでしまったらもらうことができません。なぜなら長生きに備えるための保険だからです。支払った保険料は今の受給者に渡るため、積み立ててあるということもありません。
こうした年金についても、「貰えない」という極論ではなく、もらえるが確実に少なくなるということを前提として、なるべく正確にシミュレーションしていきましょう。
無理せず長生きに備える方法
無理せずにお金や健康の問題を解決するにはどうしたら良いのでしょうか。まず年金は、どちらにせよ税金と同じように義務で払わなければいけないものですから、その部分に関してはたりないとはいえ備えはできます。自営業などは国民年金、会社員なら厚生年金、公務員なら共済年金がありますが、それぞれ支払う保険料が違うので支給される額も変わります。厚生年金や共済年金の方が支給額は上がるので、その点は見通しやすくなるでしょう。しかし足りなくなることに変わりはないので、支給額との差でいくら不足しているかを計算していきます。例えば、平成29年の厚生労働省のデータでは、厚生年金で22万円の収入があっても不足額が46,000円発生します。これが国民年金になれば13万円なので不足額は14万円になります。
ここで、無理なくこの額を補う方法は何か?と考えた時に、空き家再生投資が挙げられます。空き家再生投資なら、少ない投資額で物件を持つことができますし、1つの物件につき数万円の収入ができます。予想される不足額に合わせて物件をいくつか持つことで備えになるのです。
そして、金銭面と健康面の両面に重要なのが、仕事を続けるということです。年金や家賃収入以外に全く何もなくなるのと、仕事での収入が残るのとでは全然違います。仕事は、現役時代と同じ給料を求めなければ働き口はたくさんあります。そして、人との交流が残るという意味でも仕事を続けることは重要なのです。リタイアして人との交流が減ると健康上も良くありません。健康寿命を伸ばすことも考えなくてはいけませんから、仕事や人との交流以外にも、食事や運動、睡眠、休養などがしっかりできる環境を整えていきましょう。
大家業が長生きへの備えに
ここまでもお伝えしてきた通り、大家業は長生きのリスクに備えるためのかなり有用な手段になります。家賃はある程度決まった額が安定して入ってくるため、収入の見通しが立てやすく、1物件あたりいくらというのがある程度概算できるため、何件持てば足りるかなども分かります。
しかし気をつけなくてはいけないこともあります。それが、より余裕を持たせようとして物件数をどんどん増やしていくと、逆にリスクになりうるということです。将来への備えが目的なら、なおさら過剰に投資をして心配事を増やすのはやめましょう。
まとめ
さて、今回は人生100年時代の鍵を握る空き家再生投資についてお話してきました。人生が100年もあるというのはイレギュラーなことなのですが、それだけ長生きすることでの金銭的リスクは高まります。長生きにはお金や健康などの備えが必要ですが、健康は注意しつつ、お金は計画を早めに立てて空き家再生投資なども活用していくことが重要なのです。
以上説明した内容については以下動画でも解説しています。
良かったら以下よりご覧ください。
https://zenko-kyo.or.jp/youtube/7465-2/
POST: 2022.04.18