【解説】書籍「儲かる!空き家・古家不動産投資入門」について

こんにちは。一般社団法人 全国古家再生推進協議会 理事長の大熊重行(おおくま
しげゆき)です。本日のテーマは「【儲かる!空き家・古家不動産投資入門】の解説」についてです。それでは参りましょう。

「儲かる!空き家・古家不動産投資入門」とは?

「儲かる!空き家・古家不動産投資入門」は2017年に初版発行された書籍です。著者は大熊と、不動産経営コンサルタントの三木氏です。これまでに3回増版され、1200部になっています。この本は空き家・古家再生投資の原則が書いてある本で、これまでお読みになった方もいらっしゃるかと思いますが、新しい発見があるかもしれませんので、再度復習していきましょう。

まだの方は、これからご購入する際の参考にしていただければ幸いです。

2017年から売れ続けている理由として、空き家投資の基礎・原則、特に収益やスキルなどについて表面をなぞるだけでなく、投資・空き家・大家の原則が書かれているので、日が経っても色褪せることないのです。むしろ、迷った時にはいつまでも羅針盤になり続けます。

この本は、5つのステップに大きく分けて不動産投資を分解・分析しています。

  • ステップ1:空き家古家物件をリアルに感じる
  • ステップ2:空き家古家物件を選定し購入する
  • ステップ3:古くても魅力的な物件に変える格安リフォーム術
  • ステップ4:入居者をつけて大家業を始める
  • ステップ5:空き家古家不動産投資で資産を作る

では、それぞれのステップを見ていきましょう。

ステップごとに解説:まずは購入まで

まずは購入までを見ていきましょう。

ステップ1は空き家古家物件をリアルに感じる、です。

不動産投資は買う時が一番重要です。変な物件を掴んでしまったら挽回するのは難しいので、まずは現物をしっかり見る力が重要になります。建物や土地だけでなく、周りまでしっかり見なければいけません。

不動産投資には知識3割・経験7割が必要ですが、それを仕組み化することで再現性を持たせているのが当協議会の強みです。そして、実物を見るのに最も効果的なのが全古協の「空き家・古家物件見学ツアー」です。ツアーから購入の流れまでも説明されています。

ステップ2は空き家・古家物件の選定と購入についてです。ここでは、物件購入について詳細に渡って解説していきます。まずは物件選定の基準として、リスクについての考え方・取り方などから、検討の方法、物件見学の参加者や購入者の話などを参考にしていく事になります。

家賃の調査方法や購入前の収支シミュレーションなどの自分でもできるノウハウ、購入前に気をつけなければいけない相続、借地、オーナーチェンジなどの話、それぞれの地域でできることなども事例から学んでいきます。

ステップごとに解説:リフォーム術

次にリフォーム術についてです。なるべく利回りを落とさないために少ない額で、いかにして入居者の価値を高めるようなリフォームをするかのノウハウを記しています。

リフォーム業者を選定するのなら、いくつかのポイントで考えなければいけません。まず1つ目は賃貸不動産の知識があり、差別化できるリフォームが出来て、実績がたくさんある事です。100棟近くの実績があれば十分ですが、本書の中ではそれぞれの事例ごとに写真付きで紹介し、どのようにすれば差別化できるリフォームが可能なのか解説していきます。入居者が最も重視するのはどこか、築古はどう生かすか、工事額や家賃相場などについても色々書いてあります。

ステップごとに解説:大家になって資産形成まで

ステップ4は大家業の開始についてです。まずは入居者をつけなければいけません。入居者を案内してくれる不動産業者について知ることが重要です。業者の仕組み、営業マンの性質、優先的に自分の物件を案内してもらう方法、大家として何をできるかなどのノウハウが書いてあります。業者さんとの会話、マイソクの作り方などのノウハウも詳細に解説しています。

最後のステップ5は、総まとめです。不動産投資は何のためにやるのか。最終的には資産形成を目的とするわけですよね。この本の中では、三木顧問による、資産づくりについての総合的な話が紹介されています。空き家再生投資で、無借金のまま21年かけて1億円の資産を築くシミュレーションなどが紹介されています。空き家再生投資は、賃貸経営なので、当然法人成りも考慮に入れる訳ですがどのタイミングでやるのかなども書かれています。空き家投資と経営についての実例を交えて書かれた実用書として、しっかり締められています。

まとめ

今回ご紹介した、大熊と三木顧問による「儲かる!空き家・古家不動産投資入門」は、空き家・古家再生投資の入門書として、網羅的に原理原則が書かれている良書です。日が経っても褪せる事なく、羅針盤となり続けます。実務的な部分の記述も多いため役立ちます。

そして、この本から、空き家再生投資×経営の要素をスピンアウトした書籍が出ています。それが「空き家古家不動産投資で利益をつくる」です。

両方とも、ぜひ一度お読みください。

以上説明した内容については以下動画でも解説しています。
良かったら以下よりご覧ください。
https://zenko-kyo.or.jp/youtube/7461-2/


POST: 2022.03.17