【取材】古家再生士(R)あるあ!の話とは?

こんにちは。一般社団法人 全国古家再生推進協議会 理事長の大熊重行(おおくま
しげゆき)です。本日のテーマは「古家再生士あるある」についてです。それでは参りましょう。

古家再生のあるある事例

当協議会では空き家再生投資に関する情報を常日頃発信しています。今回は、前回に引き続き当社団法人の認定再生士である濱村さんをお招きしてやり取りを抜粋しつつ、神戸ツアーの特徴や雰囲気をお伝えしていきます。

大熊「それでは古家再生あるある事例をお話願いたいと思います。」

濱村「古家再生あるある…これはもう再生士だったり、常連のプランナーさんとかみんなよくある事だとは、それを目の当たりにしている事だとは思うんですが、まずボロボロの状態を一番最初に皆さんが見た時は、我々再生士が“これどうですか?”というと反応が無くて。一人だけ“買います!”とお一人の方が買われて再生工事が始まっていきます。それでツアーの時に“今日は工事中行きましょうか”とか“今日は完成物件行きましょうか”という事で実際に完成した物件に皆さんをお連れすると“うわぁ!このお家良いなぁ。この家欲しいなぁ”と口を揃えてよく言われるんです。それで本当に笑い話で、“良いなぁ”と言ってらっしゃる方の中にちょうどご紹介した時のイベントに参加されている方がいて“これあの時やったやつじゃないですかー。あの時手を挙げはりませんでしたよね?”って(笑)
“いやぁ、あの時は挙げなかったんですけど、これだけ綺麗になったらやっぱり欲しいなぁ”というのが、完成物件を皆さんに見ていただいた時によくあります。綺麗に仕上がった所を見るとキュンとして“この物件、私欲しいなぁ”と思われる方が多いのかな。私たちも当然凄く嬉しいですけどね。
それを繰り返していただいている中で段々購入の自信がわいてくるのかなと思うので。」
大熊「やっぱりそういう経験も必要だと思いますわ。“あの時手を挙げられなかったけど…”という経験があって次来た時にはタイミングを逃さず…やっぱりこれはタイミングですからね。それはありますわ。“あの時買い付け入れておけば良かった”とかね。あるんですけどこれはもう人間だから仕方ないので、経験を積んでもらうとしか言いようがないですね(笑)」

あるある事例として真っ先に挙げたのは、古家の時点では触手が伸びなかった人たちが、完成形をみて買っておけばよかったと後悔すること。垢抜けた男女が急にモテるみたいなことでしょうか。人間としては今の結果しか見えない習性があるのも事実なので、そういう買っておけばよかった…をなくすためには慣れしかありませんね。

他にもあるある事例としては、古家の設備についての見方の違いがあります。例えばボロ家なのでキッチンもボロボロのまま残っていることがあります。普通は交換だな、と思うところですが、土台を見ていけるなと思えばそのまま掃除して使ってしまうんです。見ている部分が普通と違うのがよくある話とのこと。

古家再生士としての責任

古家再生士としてのあり方を考えた時に、濱村さんの言葉から見えてくるものがありました。先述のキッチンの件にせよ、利益を追及する工務店として活動する分には、「施主さんが替えようと言っているのだから」という理由をつけてでもシステムキッチン入れましょうというので良いと思うことでしょう。でも再生士さんはコストダウンを図ってしっかり再利用をアドバイスする。

大熊「色んな手法を使って、あの手この手で物件の価値を上げるという事なんでしょうね。
じゃああともう少しなんですけど、古家再生士としての責任という意味で、どういう風に感じられていますか?」

濱村「先ほども工務店の話が出たように、古家再生士として社会問題でもある空き家を減らすという事を日々考えて励んでいる状況でございます。この空き家を減らすという事。我々が物件を見ていると近所の方もお話好きなおばちゃんとかだったら“空き家って物騒なのよね”“お兄ちゃん買ってくれるの?助かるわ~”ってよく言って貰えるんですよ。空き家のまま放置されているとだいぶ家も朽ち果てていきますし、周りの人からすると人が入ってくれるのは嬉しいという事を感じていただけているので、社会問題の解決という点もひとつ再生士の責任であると考えております。空き家を再生・利活用する事で地域の安心や安全に貢献して、その物件の所有者さんだけじゃなくて関係する地域の方々、工事する人々、不動産業者の方々皆さんがハッピーになるようなそういうことを自分たちが中心になって輪をぐるぐる回していく。その中に立つ。それが再生士の責任かなと私は思っています。このYouTubeの動画で毎回大熊理事長が最初に言われる“あなたの投資で社会が良くなる”というのがまさに古家再生士を実践している“あなたの投資で社会が良くなる”という事をやっている。それは責任かなと思っています。」

遠方の空き家投資家の方へ

遠方の物件を購入するにはどうすれば良いのか?と言う問い合わせが来ることが多くあります。それに対して濱村さんは、お付き合いのある古家にノウハウのある管理会社と仕事を分け合うことによって遠方でなかなか現地に行けないという方にも安心して業者さんにお願いすることができるのではないかとのこと。

まとめ

濱村さんいわく、不動産投資はどう勉強するか、勉強するにしても誰から学ぶかが重要とのこと。その選択肢として全古協があるので、皆さんもぜひ神戸ツアーに参加してみましょう。

以上説明した内容については以下動画でも解説しています。

良かったら以下よりご覧ください。
https://zenko-kyo.or.jp/youtube/vol-4-4/


POST: 2022.12.25