【後編】私が古家再生投資を選んだ理由!挫折を乗り越えたNさんの新たな挑戦
(以下、今回の動画の書きおこしです。※動画を見られない!って方はこちらをご覧ください。)
「あなたの投資で社会が良くなる」。一般社団法人全国古家再生推進協議会、理事長の大熊です。「私が空き家再生投資を選んだ理由」今回はPART3(後編)ですね!
第5章【大家力を高めるという言葉の意味】
〈1億3000万円のマンション投資をした経験から、Nさんはどうしても「業者にとって都合の良い客」といった、自らの欠点を克服したいという思いが強かった。以前のような業者の言いなりにならないようにするためにも、自らの大家としてのスキルアップが必要不可欠である。とにかく古家不動産投資を本気で望む覚悟でいた。そう思い悩んでいた2015年12月の頃、古家全国大会のイベントが東京の新宿で開催されると全古協のメルマガで案内があった。
これは古家不動産投資を勉強できるチャンスだと思い、Nさんは早速そのイベントに申し込みました。イベントを終えた懇親会の席で、あの本の著者、全古協の三木顧問と話す機会があった。三木顧問の不動産投資に関しての考え方は大変誠実であり、本に書いてあった通りの人だと改めて実感した。
三木顧問とのそうした会話の中で、Nさんが最も感銘を受けた言葉があった。「古家不動産投資を1軒やってみてください。大家力が高まりますよ」。
「大家力?!」その言葉がズシリとNさんの胸に刺さった。何も知らず、大きなリスクを背負いながら始めたマンション投資。何もわからないばかりか、業者の提案に全て「はい」の返事をするしかなかった。自分に恥ずかしさすら覚える感覚があった。〉
この「大家力」というのが1番のポイントになるんじゃないかなと思います。やはり業者に騙されない。不動産投資は確かにリスクがあるんですけれども、勉強すればするほど、知識を得れば得るほど、経験を得れば得るほどリスクというのは限りなく小さくなっていくんです。
逆に、知らなければ知らないほどリスクが高くなることも知っておいていただきたいなと思います。それだけ彼女のようにご主人が高属性の所に、不動産の悪い業者や、金儲けを主体にしている業者はそこに集まってくるんです。お医者さんでも、こういった業者にハマって破産したという話もあります。そして彼女の1億3000万円で買ったこの1棟物の物件に、なんと神風が吹きました。
アベノミクスでチャンス到来!という事で物件自体が高く売れるチャンスが出てきたんですね。そして彼女は覚悟しました。このまま持っていてもリスクが無くならない。今上がったとしてもまた落ちる可能性もあります。
失敗を自分に認識した上で、ここで一棟物のマンションを売り払おうと決意したそうです。そして実際に売って、残りが約500万円残る状態だったということです。これはなかなか決断できないんですよね。せっかく買った物件が上がって今なら売れると思ったけど、もっと上がるんじゃないかなとか考えたりする場合がありますので、ここは思い切って売り払ったというのが凄いなと私は思います。
第6章【古家再生投資プランナーになったNさん】
実際にオンライン講座を受けられて古家再生投資プランナーになったという事です。全古協では各地でやっているので、東京の方ですけど大阪までプランナーの勉強会とかに参加したり、ツアーの中で懇親会とか昔はありましたので、そういった懇親会の中で色々な投資プランナーの仲間、同じような目的を持っている方々のお話を聞いたり、先輩オーナーさんの話を聞いたりしたという事です。
そして実際に空き家を買う事になったんです。自分で不動産投資のサイトを見て「あれ?おかしいな。この間古家物件ツアーで見た物件が売りに出ている!」ということが起きました。
全古協の事務局の方に確認を入れると、「この物件は〇〇さんが買われた物件ですね」と。そのプランナーさんはここを実際に購入したんだけど、入居者が3ヶ月ほど付かなかった。そして不安になって今のうちに売ってしまおうという事になったみたいです。全古協も、当初でしたから事例も今ほど多くないし、周りや世間も一般には古家投資は認知されていなかったので、不安になったんでしょうね。そしてそれを売りに出す事になって、それをたまたま見たNさんが「イケる!」という思いになって、それを購入されたというような形です。
何故入居が付かなかったのか?という事をNさんなりに分析しました。そうすると、ポータルサイトに載っている物件はリフォーム前の状態が乗っていたみたいです。よくあるんです。不動産屋さんがちゃんと更新しないんですね。これは不動産屋さんの責任でもあるけども、同時に大家さんの責任でもあります。しっかりと写真を交換して貰うことを伝えるであるとか、ちゃんと営業しているとそういう事にはならない筈なんです。それも大家力の一つでもあります。
〈2016年7月、物件の決済を終えると直ちに賃貸募集をかけた。ちゃんとサイトに掲載されているかな。そんな不安と期待を抱きながら、賃貸業者のウェブサイトを覗いてみた。すると物件は掲載されてはいるものの、なぜか眉を顰めたくなる…「何か違和感がある。このサイトはダサイ!」。それもそのはず。入居者に見てもらいたい内装の写真が1枚も掲載されておらず、一見どこにでもある古家戸建ての外観写真だけがウェブサイトに掲載されていた実態にNさんはショックを受けた。これじゃリフォームの特徴が全然伝わらない…〉
前回購入された前の持ち主さんも、結局これが原因で入居者が付かなかったんでしょうね。それで結局購入後なんと1ヶ月で入居者が決定されました。ちゃんと写真を掲載してもらう。賃貸業者さんにも営業したということになると、すぐに入居者が決まる事になっています。
〈前オーナーの時は約3ヶ月の間入居者が決まらなかったが、Nさんがオーナーになってからは1ヶ月も経たないうちに入居者が決まった。入居された方は年配ご夫婦だった。この物件を決めた具体的な理由までは確認が取れていない。ただ賃貸業者からの報告では、内覧をされた方は全員共通して必ず一言目には「綺麗!」という意表をつかれたようなリアクションをすると話してくれた。Nさんにとってはそれだけで十分意義のある言葉に聞こえた。
「今なら何でも前向きに受け止めることができる。不動産投資は決して自分だけが幸せになるものではない。大変な苦労して家賃を払い、生活をする入居者がいる。自分にとっては家賃収入だが、入居者にとっては大事な大事な生活費だ。古家不動産投資とは、入居者に幸せを与える対価として、私たち大家さんに家賃を払ってくれている。まずは入居者の幸せを考えよう。」そのように語るNさんは、今は一人前の大家力を身に付けながら、本インタビューに強い言葉で答えてくれました。〉
最後にNさんからのメッセージ。
〈私がこのインタビューを受けているとは正直にいうと恥ずかしい話です。何もわからず無知のまま大きな物件を買って、ベテランの大家さんの方からすると典型的なダメ見本と笑われてしまうかもしれません。私は、特に女性で、この古家不動産投資を考えている方にエールを送りたいと思っています。と言いますのも、少額とはいえ不動産投資をする方は色々な事情抱えていると思います。何もかも順風満帆の状態で不動産投資をしようと始められる方は逆にいらっしゃらないのではないでしょうか。私の場合は主人の病気がきっかけでした。本当に突然何が起こるかわかりません。何かが起きてからというのではとても間に合わないのが現状です。
だからこそ今がとても大事で、古家不動産投資を考えている方は、今が準備期間だと思いつつ、恐れずにどんどん挑戦してもらえればと思います。去年の夏に参加した大阪の懇親会では、多くの女性投資家の方との出会いがありました。今後も同じ価値観を持つ仲間との出会いを心から楽しみにしています。〉
この全古協の仕組みでは、非常に多くの仲間と知り合えるような形になっています。全古協以外でも、大家の会とか不動産の仲間が集う会に参加する方が良いです。
あとがきです。
〈三木顧問より。Nさんが入居者をすぐ見つけられたのは、大家力がついてきたからだと思います。古家不動産投資と言葉はなっていますが、古家不動産投資ではなく、間違いなく収益不動産経営に変わってきています。物件を買ったら終わりではなく、それからが大家さんの力の見せ所です。投資ではなく、経営と視点を進化させられた事が成功への要因だと思います。Nさんのますますの成長が楽しみです。〉
そして私(大熊理事長)から。
〈Nさんの事例は決して少なくありません。不動産投資の基礎知識を得る場所が少ないからです。その上経験を得る場所はほとんどありません。結局業者さんや他人に依存してしまいます。そこで当協議会では知識と経験、そして仲間が得られる場作りをしています。自立した大家さんになるための場作りです。〉
という事でこの冊子は終わりになります。
今お話しした事は、この冊子の中でも一部抜粋でお話しさせていただいています。Nさんの思いが深く染み込んだ冊子になっています。この冊子をしっかりと読みたいという方がいれば、コメント、あるいはメールをいただければ冊子を送らせていただきますので、遠慮なく言っていただけたらなと思います。それではこの「古家再生投資を選んだ理由」、また引き続きやっていきますので、チャンネル登録、イイねをしていただければいいかなと思います。それでは今日の所はお終いです。
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