【解説】多様な働き方への変化がもたらす空き家投資の新たなチャンス

こんにちは。一般社団法人 全国古家再生推進協議会 理事長の大熊重行(おおくま
しげゆき)です。本日のテーマは「多様な働き方への変化がもたらす空き家投資の新たなチャンス」についてです。それでは参りましょう。

1位がなんと石川県小松市|実は働きやすいのは地方都市?

不動産投資というのは、買って補修して貸すという実務的な側面も大事ですが、肝心の借りてくれる人たちがどのようなニーズを持っているかも重要です。

そのため、時代に合って働きやすい都市がどこなのか?どのような物件が働きやすいのか?を考えることはとても重要です。

その意味で、興味深い調査がありましたので、ご紹介したいと思います。日経新聞に掲載された記事なのですが、「多様な働き方ランキング」というものが発表されました。その内容が驚くべきもので、1位がなんと石川県小松市という聞きなれない街なのです。そして2位の鳥取市、3位の富山県高岡市と続きます。

これらの都市に対して、働きやすい場所だという印象を持っている方はそれほど多くないでしょう。さまざまな企業が集積し、近場でなんでもできる都市が良いと考えるかもしれません。しかし、これは多様な働き方ランキングなのです。ではどのような基準で選ばれているのでしょうか。

働きやすい都市、8つの指標

多様な働き方ランキングを選ぶ指標は8つあります。

  1. 公衆無線LANの整備状況
  2. 通勤時間
  3. 保育サービス利用率
  4. 徒歩圏内に生活関連施設がある人口比率
  5. 地域内の経済循環率
  6. ロナ前後の昼間人口増減率
  7. 住宅面積
  8. 福祉施設の整備状況

コロナ前までは、前述した通り大都市を中心とした働き方でした。しかし現在は主な働き方としてテレワークが普及しています。テレワークでは重要になるのが自宅を中心とした環境の整備です。

またテレワークができるだけでなく、子育てや買い物などをしやすい環境であることも必要です。それさえ揃っていれば、必ずしも大都市圏でなくとも良いわけです。

この調査が行われたのは2020年1月で、コロナ前なのですが、図らずもその後の経緯を先取りしていたと言えます。人口十数万人の地方都市が意外と住み心地が良い。何がその要因なのかも分かる。古家再生投資家にとって、これほどのチャンスはありません。

ITが変えてしまった生活様式

IT技術の進歩は2000年代に入ってから大きくなっていますが、特に大きく変わったのが生活様式です。小学生の頃までは図書館へ行って本を借りて調べ物をした人も、今はほとんど行かないでしょう。大抵のことはネット検索をすれば出てきます。

そのような流れの中で、働き方改革が始まりました。より短い時間でITを活用して効率的に仕事を進めるようになりました。そこに追い討ちをかけるようにコロナ禍に突入しました。自宅から出ようと思っても出られないという状況の中で、なんとか仕事をしなければならない。そうなれば、自宅でパソコンを使って全ての業務を行うということになります。

当然、生活様式も自宅を中心にするものへと変わっていきます。求めるものは、これまでよりも広い部屋や整ったネット環境。それが揃って家賃が安い地方都市となると、先ほどのランキングのような人口が十数万人程度の街になるわけですね。

新たな空き家投資のニーズを掴む

また、先ほど挙げた鳥取市のように元々得意な分野で人を呼び込もうとしているケースもあります。鳥取は人口がそもそも多くありません。主な産業として観光があります。コロナによって観光は打撃を受けましたが、観光資源を利用した新たな働き方によって違う需要が生まれつつあります。それが「ワーケーション」です。リモートだからこそ、旅行先で仕事をするという選択肢ができるのですが、観光資源がある方が選ばれやすいわけです。

鳥取市としても、市内のシェアオフィスなどの利用促進によってワーケーションのニーズを増やそうとしています。

当然、こうした流れは空き家再生投資家にとってもチャンスとなります。

新しい働き方にあった物件を供給するのはもちろんですが、全国に数多くある空き家の中でどの都市にあるものを買えば良いのかを考えるのに非常に参考になると思います。

まとめ

テレワークの普及で新しい生活様式が叫ばれているのは多くの人が知っていますが、そこから空き家再生投資のアイデアに結びつけるまですることで大きく変わってきます。

特に、トレンドがある中で取得する物件のヒントとなるような、先に挙げたランキングなどに目を光らせておくと良いかもしれません。

以上説明した内容については以下動画でも解説しています。

良かったら以下よりご覧ください。
https://zenko-kyo.or.jp/youtube/7240-2/


POST: 2022.02.5