こんにちは、(一社)全国古家再生推進協議会の認定サポーターであり、古家再生投資プランナーⓇでもある女性投資家Mです。
現在、当協議会のブログでは空き家・古家物件見学ツアーの地域紹介を行っています。これまで、北陸の「小松」「金沢」にはじまり、関東の「湘南」、東海の「可児・多治見」、関西の「阪和」の5エリアを紹介してきました。6エリア目の今回は、関東から「春日部エリア」を取り上げさせていただきます。
春日部は漫画・アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台として、全国的に知名度の高い町です。そのため、「ファミリー層が多そう」というイメージを持っている方も多いと思いますが、不動産投資先のまちとしてはどうなのでしょうか?
この記事では、古家再生投資プランナーⓇ目線で春日部の特長に着目しながら、春日部エリアの「賃貸需要」「物件の特徴」「賃貸経営」について紹介していきたいと思います。
目次
空き家・古家物件見学ツアーin春日部エリアの概要
春日部ツアーの対象エリアは、埼玉県東部の春日部市内が中心です。たまに、春日部市に隣接する越谷の物件が入ることもあります。春日部市内でも、とくに春日部駅周辺から1~2駅の範囲にある物件が、メインとなっています。
春日部市は区画整理されたベッドタウン
春日部市は、人口約23万人が暮らす、埼玉県内の市町村では7番目に人口の多いまちです。
ベッドタウンとして開発された地域であり、区画整理された戸建て分譲地が多く見られます。住宅の開発に伴って、学校や公園などの公共施設も整備されています。市内の中心駅である春日部駅は、西口側が商業エリアとなっており、大きなイトーヨーカドーやララガーデン春日部があります。基本的な生活用品をすべて近場で手に入れることができるのは、住民にとってとても便利ですね。
一方、駅の東側は住宅地が中心です。戸建て住宅が立ち並んでおり、まさに「クレヨンしんちゃん」のアニメでイメージするような町の情景です。
春日部から他の地域へのアクセス
春日部駅から埼玉イチの繁華街である大宮駅までは、東部アーバンパークラインで約20分、東京の上野駅までは伊勢崎線で45分の距離です。東京駅や新宿駅に行くには、乗り換えを含めて約1時間かかりますが、都心へのアクセスも十分に可能な距離と言えます。
そのため、春日部が住宅開発された高度成長期に限らず、現在も都心に通勤通学する人が多く暮らしており、ベッドタウンとしての役割を果たしています。
空き家・古家物件見学ツアーin春日部エリアの賃貸需要
ベッドタウンというとマイホームの需要が多い町という印象がありますが、当協議会が空き家・古家再生の対象とする戸建て賃貸の需要はどうなのでしょうか。以下では、春日部エリアの賃貸需要について、2点を紹介します。
戸建て賃貸の実績の多さ
春日部エリアの古家再生を担当する永田古家再生士Ⓡによると、過去の入居実績から「入居者にまとまった傾向はなく、バラバラ」という春日部エリアですが、その入居付け実績は当協議会の対象エリアのなかでも、圧倒的に多い地域です。
というのも、春日部エリアは当協議会ができるより早く、今から約10年前から全古協認定工事会社「カラーズバリュー」が空き家・古家の再生を行ってきた場所であるからです。「論より証拠」と言いますが、その歴史と春日部エリアでの入居付けの実績は、賃貸需要が十分にあることを示していると言えます。
春日部エリアは戸建が多い地域のため、戸建賃貸の競合は存在しています。しかし、当協議会で行うようなバリューアップをした物件は、ほとんど見られないというのが現状です。間取り変更などによる機能性の向上や、デザイン性を高めたリフォームによりバリューアップした物件は、他の戸建て賃貸物件に対して差別性があり、賃料アップを狙うことができます。
ファミリー層が多い
春日部エリアは戸建てが多い地域であることから、やはり、ファミリーでの賃貸需要が多くあります。
春日部市は「日本一子育てしやすいまち」を目指した取り組みを促進しており、保育サービスや市内の子育て支援に関連した施設が充実しています。学校も、埼玉県内でも有数の伝統校や進学校が集まっていることも、ファミリー層の人気を支えています。
春日部駅周辺にはアパートもありますが、賃料がそれなりであることから、戸建賃貸を選択するファミリーも多く、とくに低賃料帯のペット可なファミリー物件は需要が高いと言えます。
また最近は、都内から埼玉県に引越しする人も増えています。新型コロナウイルスの影響を受けて、テレワークの広まりや、家賃を下げたい人の増加が、引越し需要の背景となっています。
空き家・古家物件見学ツアーin春日部エリアの物件の特長
春日部エリアには、比較的床面積の大きい物件が多く見られます。テラスハウスはなく、すべて戸建て物件です。
これまでの実績からみた平均的な間取りは3LDKで、家賃は6.5~7万円くらいが基準です。駐車場はなくても入居者はついていますが、中には駐車場付きの物件もあり、その場合は家賃アップを狙うことができます。駐車場以外では、ペット可とすることや、物件ごとの特長を活かしたバリューアップリフォームを行うことで、8万円程度まで家賃アップができた例もあります。
また、春日部ツアーを主催するカラーズバリューは、主に関西、関東、北陸を中心にリフォーム工事を手掛けていますが、関東のリフォームは他の地域に比べて派手にはせず「シンプルでかっこいい」デザインを重視しているそうです。
機能面では「入居者に長く住んでもらうためにどう工夫するか?」という点を考え、リフォームでは、とくに水回りの使いやすさを重視しています。春日部エリアの家の大きさを活かして、カウンターキッチンの設置や、必ず脱衣所を設けるなど、間取り変更による暮らしやすさの向上を図っています。
空き家・古家物件見学ツアーin春日部エリアでの賃貸経営
春日部エリアでは、管理会社とタッグを組んだ賃貸経営がされており、管理会社との信頼関係の強さは大きな特長と言えます。
長年にわたって、空き家・古家再生物件の管理をお願いしているため、管理会社が「古家あるある」をよくわかってくれており、入居者からのクレームにもしっかり対応してもらうことができます。賃貸募集開始から入居付け、そして入居後の管理まで、ノンストップで依頼できる管理会社との信頼関係の強さは、大家にとってとても心強い味方です。
また、春日部エリアは実績が多いため、カラーズバリューで再生リフォームした戸建住宅は、管理会社だけでなく仲介会社にとっても、顧客に紹介しやすい物件となっています。
物件探しは空き家・古家物件見学ツアーin春日部へ!
今回の記事では、春日部エリアの賃貸需要・物件の特長・賃貸経営について紹介しました。次回は、「空き家・古家物件見学ツアーin春日部」の密着レポートを紹介したいと思います。ツアーに興味を持った人はぜひ、空き家・古家物件見学ツアーで春日部エリアにお越しください!
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おまけ記事:春日部エリアのおすすめ
(1) 東部ラーメン
春日部エリアのグルメとして永田古家再生士Ⓡから真っ先に名前が挙がったのは「東部ラーメン」。春日部駅構内の野田線ホームにある立ち食いラーメン屋さんです。ホーム上にあるにもかかわらず、某グルメレビューサイトでも高評価のお店で、永田さんも「ふと、食べたくなる味!」とのこと。駅構内というアクセスの抜群さと、朝から夜まで営業しているという使い勝手の良さに、美味しさを兼ね備えたお店です。ラーメン好きな方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
(2)首都圏外郭放水路
春日部市には、世界最大級の地下放水路があります。その規模は広大で、地底50mを全長6.3㎞に渡って続いています。元来、春日部周辺は水が溜まりやすい土地であり、過去に度重なる浸水被害があったことから、住民の生活を守るための施設として建設されました。なかでも、地下神殿とよばれる調圧水槽はとても印象的で、巨大な柱が立ち並んでいる様は圧巻です。首都圏外郭放水路は見学ツアーで一般の人も訪れることができます。見学希望の方は、事前予約のうえ訪問しましょう。
POST: 2021.01.21